発達障害 運動

他の人との協調や団体行動が難しいASD,ADHD、ADDなどの発達障害のお子さんをサポートする野球チームがあります。感情が落ち着いて他の人と喜びや苦労を共感し、積極性や自信も出てくる素敵な取り組みです。

 

発達障害のお子さんをサポートする野球チームもあります。あるお母さんは9年前から一人で二人のお子さんを育てています。下のお子さんは暴言暴力や落ち着きがない、集中力がなく思ったことをポンと入ってしまいます。幼い頃から湧き上がる感情を抑えることが苦手です。3歳の時にはASD、その後 ADHD の診断を受けました。お母さんが仕事に出かけるようになるとさらに言動が激しさを増すようになりました。相談する人もおらずお母さんはうつ病になってしまいました。お子さんが生き生きと動ける場所を見つけたいと思い、スポーツクラブなどに入れようとしましたが、既に入ってるお母さんから「あの子問題児だよ」と監督の方に伝えられて、監督から拒否されてしまいました。ちょっとショックですよね。障害を個性として見てもらえればいいのですが、「害を与える」という風に偏見をもたれるとどうしようもないですよね。諦めかけていましたが、レアーズという野球チームでほかの学年のお子さんに混じって活動できました。体を動かせることで暴言などもだいぶ減りました。1ヶ月で人の意見に聞き入れて真っ正面から野球に取り組もうとしています。表情もだいぶ落ち着いているようです。

 

福岡でも野球を通して変わろうというお子さんがいます。毎朝カロリーメイトとチョコレートくらいか食べません。レアーズ宗像に所属しています。朝登校までの時間は暗い部屋で心の準備をします。卒業文集の清書は集中力が必要ですが、イライラすると破りたくなってしまいます。そんなことにならないように心の準備をします。ちゃんと自分のことがわかって、対応しようとしています。すごいですね。ASD や ADHD の診断を受けています。特に大きな音への不快感や極度の偏食などが見られました。髪をバリカンで帰ろうとするとすごく泣きます。家の洗濯機を回していると近寄らないなど、本人も2年生くらいの時に「俺ちょっと違うな」と思ってました。みんな普通に遊んでいるのに、自分だけイヤーマフをつけていました。賑やかな教室で過ごすのは難しかったようです。小学校4年生の時には学校や通えなくなりました。でも野球は小さい頃から好きでした。レアーズに加入してから気持ちに大きな変化が現れました。ものすごい大きな当たりです。自分と同じように社会での息苦しさを感じてきました。人と感情を共にする喜びに気づきました。別に障害者は不幸じゃない、みんな野球を楽しんでいる普通の人。隣で悔しがったり喜んだりして、不便ではあるけど、絶対に不幸だというわけではないんだと気づきました。障害者を障害者として扱うのではなく、障害者も人間で不幸ではなくて普通に暮らして喜んだり泣いたり悔しがったりして生きているということを分かってほしいと思いました。障害とされてきた自分の特性と向き合っています。
今より集団行動を求められる普通の中学校の部活にの野球部に入ろうとしています。周りからやりなよと言って見たことは一度もないですが、本人から行ってみたいと発信して、家族もびっくりしました。でも部活を始めて4ヶ月やっぱり集団行動はストレスです。週5日の部活ですが参加できているのは2日だけです。それでもレアーズにも参加しています。レアーズのの監督も見守り続けてくれてます。「辛くてもチャレンジした結果だからいいことだ、ずっと味方だよ、時間がかかってもいいよ」と、時間をかけずに諦めてしまうよりも時間をかけてでも少しずつ一歩一歩上がっていくことが大事です。

 

レアーズに入ってから感情が安定したというp子さん多いです。自分からお母さんをキャッチボールに誘いました。こんな事も初めてです。チームの役に立ちたいということです。お子さんが頑張ってるから親も頑張ってみようという感じになってます。かなり小さい子から学年もバラバラです。でもノーアウト満塁のチャンスで大きな当たり逆転満塁のランニングホームランです。自信をつけますよね。そしてみんなで喜び合うのも素敵です。

今まであんな笑顔をしたこともない

とお母さんもうるうるしています。他の人に歓迎されたことがなかったので自信になったのではないかと言うことです。レアーズは喜びという意味が込められています。自分のことだけでなく周りのことも応援したり喜びあったりできるって素敵ですね。

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